特集 全妊婦への情報提供が始まる今 NIPTについて助産師が知っておきたいこと
扉
pp.649
発行日 2021年9月25日
Published Date 2021/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201872
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出生前検査,特にNIPTについて,今,国の方針が大きく変わろうとしています。これまでは,適応のある妊婦のみに情報が提供され,認定施設でのみ受検可能でしたが,今後は全ての妊婦とそのパートナーに,母子保健機関や産科医療機関,ホームページなどで情報提供されることになりました。新しい認定制度も始まり,NIPTを実施する医療機関が増えることも予想されています。
NIPTについて,妊婦や家族が助産師に質問・相談をすることも増えるでしょう。そしてそこで助産師が行う説明によって,その人のNIPTに対する認識や,人生が大きく変わる可能性があります。
NIPTは,基本的には妊婦健診で行う超音波検査と同様に非侵襲的に胎児の状態をみる検査であり,どんな赤ちゃんも女性も支えるという助産ケアの姿勢に変わりはありません。本特集では,そのことを確認しながら,今,NIPTについて女性が求めていること,助産師がそれに応えるために知っておきたいことについて解説します。
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