特集 妊婦も助産師も,冷え対策しませんか
扉
pp.575
発行日 2021年8月25日
Published Date 2021/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201853
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「冷えは万病のもと」と言います。特に妊娠中はマイナートラブルの増加につながり,早産や遷延分娩のリスク因子にもなると言われています。ただし全ての人が冷えているわけではないので,誰でもいつでも温めればいいということではありません。目指すのは,心身がちょうど良い状態に保たれること。目の前のその人をみて,その人に合った対応をすることが必要です。
この「ちょうど良い状態」のことを漢方では「中庸」と言い,心身の調子を整えるための食事・運動など生活習慣のことを「養生」と言います。本特集では,漢方の基本の考え方を踏まえ,冷えの漢方治療,さらに中庸を目指すための食事・運動などの養生と鍼灸について専門家が解説しました。それらを踏まえ,養生を大切にしている助産院から,助産外来でも実践できる保健指導の要点を紹介します。
妊娠していても,していなくても,日頃から養生を心掛けたいもの。妊婦さんのおなかを温かい手で触れるためにも,まずは自分から実践してみませんか。
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