Japanese
English
今月の主題 十二指腸の小病変
序説
十二指腸病学確立の序章
Introduction
小池 盛雄
1
Morio Koike
1
1東京医科歯科大学病因・病理学
キーワード:
十二指腸
,
十二指腸炎
,
十二指腸腫瘍
Keyword:
十二指腸
,
十二指腸炎
,
十二指腸腫瘍
pp.1467
発行日 2001年11月25日
Published Date 2001/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103356
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- Abstract 文献概要
およそ35年前,病理の勉強を始めたころに極めて印象的な言葉を聞いたことを思い出す.当時,感染症の診療に先端的役割を果たしていた駒込病院の病理医渡辺豊輔先生が東京病理集談会という病理の学会で“小腸は暗黒大陸である”という言葉を使っていた.これは渡辺先生の造語ではなく,院長が使った言葉であると紹介していた.当時の発表の内容の記憶は定かでないが,ほとんど病理解剖例を基本にしたものであったと記憶している.それでも,小腸絨毛構造が鮮明に認識できるきれいな標本で,絨毛の短縮や癒合などが,種々の感染症を中心として提示されており,当時の病理解剖の質が高かったことが証明されている.
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