連載 りれー随筆・425
助産師フォトグラファーとしての想い
出野 爽香
pp.474-475
発行日 2020年6月25日
Published Date 2020/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201560
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二足のわらじで自分の純度を高める
産婆といえば,助産師といえば,皆さんの中で出来上がったイメージがあると思います。助産行為を行う専門職。妊娠・出産・産後・新生児のケア,全ての世代の女性の性と生殖に関連した保健に携わります。私自身も初めは専門職として勉強の日々を過ごしてきました。
しかしある時から,誰かの型にはまって自分が見えない感覚にすごく違和感を覚えました。要は楽しくないのです。ワクワクしないのです。「仕事なのだから,命を預かる重大な責任が私たちにあるのだから。この日本社会,みんな我慢していることだから間違っても口にしてはいけない。切り替えよう,自分のことは二の次」。そう言いながらも働くことはできるのですが,どれだけ努力しても,そういう気持ちの時は本当の意味で良いケアができません。
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