特集2 第31回ICMトロント大会レポート
母子の継続ケアに貢献するエクササイズを届けたい
小林 香織
1
,
横手 直美
1,2
1NPO法人Fit for Mother Japan
2中部大学生命健康科学部保健看護学科
pp.858-860
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200880
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カナダで発表することの意義
みなさんは,ヘルスリテラシーという言葉をご存知でしょうか。ヘルスリテラシーとは,健康に関する情報を「収集」し,それらを「理解」「評価」「活用」する能力のことを言います。日本のヘルスリテラシーはEU8か国とアジア7か国の比較では最下位1)と,識字率が高く情報が自由に得られる日本人の能力と環境を考えると不思議な結果です。しかし,日本の20〜30歳代女性の栄養摂取量および運動習慣率の低さや痩せの現状を見れば,ヘルスリテラシーが低いということも頷けます。
健康実現には,ヘルスリテラシーの向上が不可欠で,妊娠期・産後も例外ではありません。私たちは健康に必要な運動および身体活動量を増やすことの重要性を,妊婦に寄り添う助産師にこそ理解してほしいと考えていました。
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