綜説
アナフィラキシーに対するプレホスピタルケア
中川 朋子
1
,
伊藤 浩明
1あいち小児保健医療総合センター アレルギー科
キーワード:
アナフィラキシー
,
Epinephrine
,
過敏症-食品性
,
筋肉内注射
,
投薬ミス
,
自己投与
,
プレホスピタルケア
Keyword:
Anaphylaxis
,
Food Hypersensitivity
,
Epinephrine
,
Injections, Intramuscular
,
Medication Errors
,
Self Administration
pp.1453-1459
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017081136
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食物アレルギーによるアナフィラキシー(AP)ショック(APS)で死亡に至った症例は、いずれも救急施設到着時には心肺停止状態であり、救命のためには病院搬送前の応急処置(プレホスピタルケア)が重要である。また、患者本人だけでなく、保育所・幼稚園・学校など子供を取り巻く関係者全体で適切な緊急時対応ができるように、啓発することが求められる。1)APの定義と診断基準、疫学、APSによる死亡、AP症状と薬物治療、2)プレホスピタルケアの実際、3)一般向けアドレナリン自己注射薬(AAI)エピペンの適応、4)AAI、5)AAI使用症例の集積調査、6)AAIの誤射事例、について概説した。
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