連載 ほんとうに確かなことから考える 妊娠・出産・子育てのはなし・1【新連載】
妊娠・出産時の医療のかかわり方について考えてみよう
森 臨太郎
1
,
森 享子
2
1国立成育医療研究センター研究所政策科学研究部
2子ども 心と育ちのクリニック
pp.764-771
発行日 2015年9月25日
Published Date 2015/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200301
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連載のはじめに
人生において大きなイベントの1つである妊娠・出産・子育て。何を基準に考え,どう選択していけばよいのか,さまざまな情報が氾濫する今日だからこそ,判断に苦しむことが少なくない。そこで本連載では,過去の質の高い学術論文をまとめたコクラン共同計画のシステマティックレビュー(コクランレビュー)に基づき,今現時点で確かにわかっていることを取り上げ,妊娠・出産・子育てについて考えていきたい。
コクラン共同計画とは…
コクラン共同計画は,1993年から始まった活動で,世界中の医療者や医療にかかわる研究者が,治療方法や診療行為に関して検証された過去の研究を網羅的に検索し,その研究の質を評価して,質の高い研究が複数あれば必要に応じてその結果を統計学的に統合して見せる「コクランレビュー」を作成するものであり,医療における十大発明の1つ「根拠に基づく医療」を進めてきた。本誌2014年1〜12月号の連載「コクランレビューに学ぶ 助産ケアのエビデンス」も参照されたい。
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