連載 ほんとうに確かなことから考える 妊娠・出産・子育てのはなし・8
出産にあたってのルーチンと分娩の進行(Ⅰ)
森 臨太郎
1
,
森 享子
2
1国立成育医療研究センター研究所政策科学研究部
2子ども 心と育ちのクリニック
pp.304-309
発行日 2016年4月25日
Published Date 2016/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200462
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今回のテーマ
ヒトも哺乳類に分類される生物である。妊娠・出産は,その哺乳類としての自然の営みのなかで,長年にわたる経験や知見の積み重ねにより,よりよい方法が自然と形づくられてきた。
しかし,近年の医学技術の急速な発展と医療体制の変化,またお産に対する人々の考え方の変化は,元来からのお産の形に大きな変動をもたらした。安全性の確保が最優先課題であったはずの産科医療も,さまざまな理由により慣習的な医療介入が増え,何が必要で何が過剰なのか,改めて考え直す時代へと移り変わってきている。
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