連載 やっぱり知りたい少子化のはなし・5
「産めよ殖やせよ」の時代,女性たちはどのように生き,子どもを産み育てたのか—大門正克氏インタビュー
河合 蘭
pp.144-149
発行日 2015年2月25日
Published Date 2015/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200125
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国が少子化政策に力を入れようとすると,女性たちから必ずあがってくるのが「個人の問題である妊娠・出産に対する国の干渉である」「『産めよ殖やせよ』政策の再来はごめんだ」という声だ。しかし,高圧的な性格を帯びた結婚・出産奨励が行なわれていた第二次世界大戦の前後,国民が実際にどんな変化を,どこまで起こしたかは,いまだに不明確だと言われている。また,戦後に,国の人口政策は一転して出産の抑制に向かっていく。
近代日本の人々の生活の歴史について詳しい歴史学者の大門正克氏に,現在の研究から見えている,当時の女性たちの姿をうかがった。
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