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『卵子老化の真実』
大坪 三保子
1
1たらちね助産院
pp.498
発行日 2013年6月25日
Published Date 2013/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102499
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タイトルに愕然として,帯の写真に生命の神秘を感じるところから始まる。2025年問題といわれる人口の高齢化と少子化,そして格差社会にどのように対応するか,待ったなしの状況で,私たちは生活をどのように支え暮らしていくか選択を迫られている。そのような状況のなかで「子どもを産むこと,育てること」が個人の選択の問題では済まされない危機感が生まれているようだ。
この本の全4章,「何歳まで産めるのか」「妊娠を待つ」「高齢出産」「高齢母の育児」から,今まさに子どもを産む世代に何が起きているのか,生殖医療の現状が理解できる。そして何より経験者からの聞き取りのメッセージからは,発展した科学技術と人間らしい幸福を求めることの融合の力も,女性やこれから生まれる子どもたちが秘めていることが伝わってきて感動する。
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