研究・調査
光線療法中の新生児を持つ母親の心理状態と支援の検討
鈴木 亜矢子
1
,
大久保 功子
2
,
三隅 順子
2
1前・東京医科歯科大学保健衛生学科
2東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
pp.772-779
発行日 2012年9月25日
Published Date 2012/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102281
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はじめに
新生児の高ビリルビン血症による光線療法は,臨床では非常に頻度の高い治療である。その必要性を医療者から説明されると,母親は「かわいそう」と発言したり,涙するといった反応をみせたりすることが多い。
新生児に何らかの疾患がある場合の,母親の心理については多くの先行研究がある。それらの研究は,先天性奇形児を産んだ母親,先天性心疾患児を持った母親,NICUに入院した児を持つ母親を対象に行なわれてきた1-3)。しかし,光線療法中の新生児を持つ母親の心理を明らかにした研究はほとんどない。そこで,本研究では光線療法中の新生児を持つ母親の心理を理解し,支援への示唆を得ることを目的に調査・分析に取り組んだ。
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