保健婦活動—こころに残るこの1例
コミュニケーション障害のある児と母親への支援
渡部 一恵
1
1鳥取県立精神保健センター
pp.52
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900507
- 有料閲覧
- 文献概要
最近,言語発達の遅れ,行動面に問題のある児が増えている.その原因として本児自身の問題ばかりでなく,保育環境上の問題が関与していることが多い.鳥取県でも昨年より「すこやか発達教室」と称して,4回を1クールとしたことばの教室を開始した.ここに紹介するケースは,本児自身は伸びる力はあると予測されるが,保育環境上の問題が大きく関与して,コミュニケーションの障害と聴く力の弱さ,多動等の問題を指摘された児である.その児と母親へのかかわりの中で,母親自身がその問題に気づき始め,努力しようと行動を起こし始めた事例である.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.