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人と人,心と心がつながりあう「いのちを話そう」キャンペーンにかかわって
鈴木 せい子
1
1鈴木助産院
pp.838-839
発行日 2011年9月25日
Published Date 2011/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101995
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「いのち」と向き合う
新潟の地元新聞「新潟日報」社と素敵な出会いがありました。新聞社の呼びかけによる県民キャンペーン「いのちを話そう」です。年が明けて間もなく,突然担当者から連絡をいただき,すぐに企画書が送られてきました。そして内容の素晴らしさに驚きました。日本では,毎年3万人を超える自殺者がいます。しかも信じられないことに13年間連続です。新潟県は自殺率が全国的にも高く,地元メディアとして何ができるだろうかと検討を重ねてきたそうです。
“無縁社会”という言葉に象徴されるように,人と人とのつながりが失われてきている昨今。「いのち」を大切にし「生きること」を1人ひとりが自分自身に問いかけ,「家族で,社会で,みんなで考え,思いを共有した時,見えてくる何かがあるはず」。そうしたことを,県民みんなで考えようという趣旨で,4月から半年間にわたるキャンペーンを立ち上げました。私への依頼は,新聞に掲載するエッセーの執筆と県内の小学校に出向き「いのちの授業」を実施することです。
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