連載 助産院のごはん・7
稲田助産院―野菜中心の自然食で,母乳分泌はもちろん産後の排泄もスムーズに
畑中 郁名子
pp.571,640-643
発行日 2010年7月25日
Published Date 2010/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101690
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いいお産をする人はどんな生活を送っているのか。院長の藤井よし江さんは,開業以来,ここで出産した女性たちの声に耳を傾け,これから出産する人たちの身体と心が少しでも楽になるようにとケアの改善を図り続けている。食事もそのひとつで,入院中は動物性の材料を控えた自然食。調味料の質にもこだわっている。その理由を640ページでリポートする。
健康的な食事を摂れば排泄が楽。
出すものを出して身体も心も軽く
約20年前に稲田助産院を継承した藤井よし江院長は,17年間川崎市立病院に勤務し,うち3年間助産師として産婦人科での助産業務に就いた経験を持つ。ゆっくりと赤ちゃんの顔を見るひまもなかった職場環境から一転,助産院は妊娠中から1人ひとりの女性とじっくりつきあい,サポートができる場所。いいお産をする人はどんな生活を送っているのかに耳を傾け,女性から教わろうとすることで,助産師として成長してきたと振り返る。
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