レポート
オーストラリア ニューサウスウェールズ州における帝王切開分娩の母子に対するケア(後編)
横手 直美
1
1中部大学生命健康科学部保健看護学科
pp.230-233
発行日 2009年3月25日
Published Date 2009/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101396
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はじめに
前編ではシドニー北部のNorthern Sydney Central Coast NSW Healthに属し,高次産科医療を提供する2つの病院のマタニティ・ユニットでのケアを報告した。本稿では,South Eastern Sydney Illawarra NSW Healthに属し,より地域に根ざしたマタニティ・ケアを展開しているWollongong(ウーロンゴン)病院について報告する。
ウーロンゴン市は,シドニー中心部から列車で約1時間半のオーストラリア大陸南東部沿岸,タスマン海に面する湾岸都市である。ウーロンゴン病院は市民病院の機能を果たしており,年間2,400件の分娩を扱っている。外来,病棟含めて,助産師は総勢50名おり,うち唯一の男性助産師デニスが研修を担当してくださった。
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