特集2 第28回ICMグラスゴー大会レポート
助産学をリードしてきた英国の貫禄
日隈 ふみ子
1
1日本赤十字北海道看護大学
pp.948-949
発行日 2008年10月25日
Published Date 2008/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101308
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2008年6月1~5日に開催された第28回国際助産師連盟大会(ICM)への参加者数は3,000名以上と開催国側も予想を上回る数だったようです。このように多くの助産師が集まったことは,1993年『Changing Childbirth(変わりゆく出産)』以来,世界の助産学をリードしてきた英国の貫禄ともいえます。
今回のテーマは,『Midwifery : a worldwide commitment to women and the newborn (助産:女性,そして新生児のために世界規模での取り組みを)』でした。全体講演で「The millennium development goals (MDGs)」という言葉が何度も出ましたが,これは2000年の国連ミレニアム・サミットにおいて採択された21世紀の国際社会が達成すべき目標のことです。すべての子どもへの教育達成,男女格差の解消,妊産婦死亡率を4分の3減少させることなど8つの目標があり,達成期限は2015年です。今年はその中間年として,残りの年数での目標達成をめざし,ICMとしても途上国の女性の健康改善にもっと積極的に取り組もう,という趣旨だと理解しました。
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