連載 分娩経過曲線のヒミツ・7
中南米で活用されている分娩経過曲線と伝統的産婆の現状
伊藤 久美子
1
,
立岡 弓子
2
1前・JICA
2名古屋大学医学部保健学科
pp.642-649
発行日 2008年7月25日
Published Date 2008/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101258
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はじめに
これまで,アメリカの産科医であるフリードマンにより作られた分娩経過曲線について,さまざまな視点からご紹介してきました。今回は,一人の女性が子どもを出産する回数の多い発展途上国のひとつであるグァテマラ共和国に目を向け,中南米の分娩事情や伝統的産婆の実状から,産科学における分娩経過曲線の活用の意味について考えたいと思います。
ご紹介するのは,1997年から青年海外協力隊,そしてJICA在外健康管理員として中南米での保健医療活動に深くかかわってこられた伊藤久美子さんが,グァテマラ共和国での分娩経過診断に用いられている尺度と伝統的産婆による活用状況について現地取材を行なった,貴重な報告です。
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