印象記
中南米諸国の内視鏡事情について
林 貴雄
1
1日本大学医学部有賀内科
pp.1194-1195
発行日 1969年9月25日
Published Date 1969/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111048
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1966年東京で開かれた第1回世界内視鏡学会および第3回国際消化器病学会において,わが国の内視鏡は世界的にクローズアップされました.体格,風習が日本人に類似し,かつ非常に親日的なラテンアメリカ諸国は,ひと昔前の目本のように,早期胃癌は勿論,進行癌の診断も思うようにならぬ現状で,日本の内視鏡技術の導入の必要を痛感した,とこの学会に参加した医師たちは述べていました.
私は,1967年秋,ペルー国政府とパンアメリカン消化器病学会の招請により,ペルーのリマで,また本年1月サンパウロ大学医学部およびブラジル消化器病研究所の招請により,計2回「ラテンアメリカ胃内視鏡講習会」を行ないました.その後,アルゼンチン,パラグアイ,チリー,ベネズェラ,ドミニカ,メキシコの各国において,講演および実技指導を行なって来ましたので,各国の内視鏡事情,また,一昨年の訪問時と,今回との2年間における診断技術の進歩などについて,御報告したいと思います.
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