連載 りれー随筆・276
忘れないこと伝えていくこと
槙 愛
pp.1082-1083
発行日 2007年12月25日
Published Date 2007/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101137
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「8月6日」への温度差
「8月6日」と聞いてまず何が思い浮かびますか? 私は迷わず「原爆」だ。広島育ちの私にとって「8月」というと「原爆」の印象が強い。
私が小中学生のころ,「原爆登校日」があった。全校生徒で黙祷を捧げ,平和について学習するのだ。子ども向けの戦争映画を観る時間があり,校内には広島・長崎で被爆した方や町の写真がたくさん貼られ,戦争・原爆の悲惨さを否が応にも感じさせられる。正直,怖くて嫌だったが,「戦争は絶対にいけん」ということは強く胸に残った。
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