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講演会報告 精子・卵子・胚の提供を望むカップルへのサポート―カウンセラーから見たドイツの現状
清水 清美
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1国際医療福祉大学小田原保健医療学部
pp.452-454
発行日 2007年5月25日
Published Date 2007/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101013
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はじめに
リプロ研究会*は1月6日(土),東京都港区立男女平等参画センターにて,ドイツの不妊カウンセラー・ペトラ氏の招聘講演を開催しました。
昨今,生殖医療技術の拡大をめぐって,さまざまな討論がされていますが,ぺトラ氏はドイツの非配偶者間人工授精(AID:Artificial Insemination with Donor Sperm)で家族になろうとするカップルへのサポートに,先駆的なグループカウンセリングを実践されています。
ドイツと日本は,AIDで生まれた子どもの出自を知る権利が確立しておらず,また,生まれた子どもにその事実を伝えたくないと感じている親が多くいるのも,類似しています。しかし,ぺトラ氏のセッションに参加した親の意識は,少しずつ変わり始めています。
今回の講演では,ペトラ氏がドイツでどのような理念を持ち,どんな実践をしているのかについてお話しいただきましたので,ご紹介します。
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