今月の臨床 ―外来担当医として知っておきたい―婦人科腫瘍の卵巣機能・妊孕性温存療法
婦人科悪性腫瘍診療に伴う生殖補助医療
婦人科悪性腫瘍治療に際しての卵子・胚凍結
林 正美
1
1大阪医科薬科大学産婦人科学教室
キーワード:
妊孕性温存
,
卵子・胚凍結
,
化学療法誘発性無月経
Keyword:
妊孕性温存
,
卵子・胚凍結
,
化学療法誘発性無月経
pp.834-840
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211335
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●がん治療の種類によっては,治療後に卵巣機能が低下することがあり,若年患者では将来の妊孕性温存が関心事項の1つになっている.
●挙児希望を有する女性がん患者に対する生殖補助医療として,パートナーがいる場合は胚(受精卵)凍結保存が推奨される.パートナーがいない場合は,未受精卵子凍結保存が考慮される.
●挙児希望がある場合,可能な限り早期に生殖補助医療を専門とする医師に紹介する必要があるが,患者の自己決定の過程においてはがん治療が最優先されるべきである.
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