特集 新生児の蘇生―アメリカNRP2006ガイドラインの紹介
北米における新生児蘇生プログラム(NRP)の普及の背景と,その必要性/蘇生のフローチャート―NRPにもとづく蘇生の手順
田村 正徳
1
1埼玉医科大学総合医療センター小児科
pp.94-99
発行日 2007年2月25日
Published Date 2007/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100945
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日本では,小児科医の立ち会わない分娩が圧倒的に多い現状のなか,すべての分娩に標準的な新生児蘇生法に習熟した医療スタッフが最低1人はかかわる体制を確立することで,「快適で安全なお産と子どもの健やかな成長」が担保されると,著者はいう。
次に続く「新生児蘇生法の実際」をお読みいただく前に,まずNRPにもとづいた蘇生のフローチャート(アルゴリズム)を紹介しておきます。このアルゴリズムは,前稿でもふれたように,きわめて明快な内容にまとめられています。1秒でも惜しい新生児蘇生の現場で滞りなく蘇生を進めるには,ここに示された手順と判断の基準をしっかりと記憶することが大切です。
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