特集 異常分娩をめぐる最新マネージメント
新生児の蘇生
矢沢 珪二郎
1
1ハワイ大学産婦人科
pp.316-321
発行日 1997年4月25日
Published Date 1997/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901689
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生まれたときに呼吸をしない,泣かない赤ちゃんがいます。もしそのまま放置すれば,酸素の供給は絶えて,赤ちゃんは窒息状態に陥ります。そうなると,多くの臓器を障害します。障害される臓器は脳,肺,腸,など多くに及びます。このような赤ちゃんを適切な蘇生術で救うことは,医療者のもっとも重要な仕事です。なぜなら,そのときの処置は,その赤ちゃんの一生を左右するかも知れません。また,最終的に回復したとしても,その後長い期間の障害に苦しむこともあります。
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