研究・調査・報告
新生児・乳幼児の皮膚の観察と色彩配慮に関する実験による検討
小野 清美
1
1岡山大学医学部保健学科
pp.732-736
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100804
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緒言
新生児・乳幼児の健康診査は健康状態を把握し,正常な発達過程であるかの判断と保護者や家族,さらには乳幼児の養育を担当する人に,その新生児・乳幼児にとって望ましい育児の方針を示していくために行なうものであり,個人および集団レベルで把握していくことが重要である。この健康診査には皮膚の観察は不可欠であるが,新生児の黄疸については近年では器械を用い測定し,診断の一助にしていることは周知のとおりである。その他の皮膚の色彩については経験的な色彩判断をしているといっても過言ではない。そのような現状において,病院内および在宅時に臨床的に全身の皮膚の観察を指導しやすいのは沐浴時である。そこで本研究では,沐浴を主体にした新生児・乳幼児の皮膚観察について,どのような色彩への配慮をしていく必要があるのかを検討したので報告する。
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