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第29回全国助産師教育協議会研修会が開催されました
本誌
pp.503
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100751
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3月19~20日,東京都立保健科学大学において,第29回全国助産師教育協議会研修会が開催された。1日目の講演の1つ,帝京大学医学部付属溝口病院・川名尚氏から,妊娠初期に感染リスクのあるサイトメガロウイルスと風疹への注意が喚起された。シンポジウムでは,女性への性暴力の実態や病院での取り組みが紹介され,教育プログラムへの提言が行なわれた。助産師は性暴力被害者の女性と早期接触できると同時に,兆候を察知できる立場であることが強調された。
2日目は,専門職大学院を4月に開設予定の天使大学学長・近藤潤子氏から,開設までの歴史的経緯や,講座内容が紹介された。また,国際医療福祉大学・江幡芳枝氏は,助産学生の実習の実態を,調査を通して明らかにした。それらも踏まえたシンポジウム「助産師教育のターニングポイント」では,杏林大学医学部付属病院・福井トシ子氏から,「安全教育」と「倫理教育」の課目立てが希望としてあがった。臨床と教育の現場での温度差もうかがわれ,助産学生を新人助産師にどう育てていくかは,双方のさらなる連携と責任の所在の明確化が求められるようだ。(本誌)
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