連載 英国助産婦学生日記・その35
就職活動
日方 圭子
1
1英国・ロイヤルフリー病院
pp.1077
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100637
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●就職活動
「卒業後最初の1年間は自分の仕事に自信がつくまで同じ病院に留まるのが無難」と先輩たちは口を揃えたようにすすめる。実家へ戻るとか,スタッフとの相性が悪かったとか,そういう余程の理由がない限り,知り合いの学生はほぼ全員が勝手知ったる実習先の病院に就職している。
けれども,私は学生の3年間を1つの病院で過ごして,どうも大病院の保守的なやり方に納得いかず,自分が理想とする助産婦像から外れて,この病院の体質に染まってきている自分に危機感を感じていた。そんな時,レズリー・ペイジが助産婦長に昨年就いたばかりの,ロンドン郊外ロイヤルフリー病院の求人広告を目にした。聞いたことのない病院だったが,その広告からは産科を改善していこうという意欲が感じられた。特に「地域で働く助産婦チームを増やして,地域でのケアにも力を入れたい」という言葉には,将来,地域で働きたいと考えている私も大賛成だ。
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