ひとこと
就職
西嶋 正純
1
,
今田 裕
2
,
佐々木 禎一
3
,
石川 文雄
4
1阪市大病院中検
2文京女学院医学技術科
3札幌医大病院中検
4三井記念病院中検
pp.388-389
発行日 1977年5月1日
Published Date 1977/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201363
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病院実習で臨床検査技師としての意識がどれだけ培養されたかは定かでないが,10月ともなれば学生の就職対応が活発になる.従来からも大病院志望の偏向が見られたが,近年特に官公立希望が多いように思われる.臨床検査技師を志向して病院実習を受けた学生にしてみれば,規模の大小を問わずまず病院診療所などに職場を希求するのは当然かもしれないが,現実の狭き門を考慮すれば公衆衛生や地域医療的感覚の広視野に立って進路選択をすべきであろう.
一方,中検の機械化が進むにつれ技師と検査機器とのかかわり合いがますます高まり,取り扱い内容も高度化してきた.こうした業務形態の中ではともすれば技師が機械の中に埋没しかねない.今後中検のシステム化が展開されコンピューター導入が促進される中で,我々はME意識の涵養を深め,検査機器を有効に使ってゆく能力を持ってこそ初めて言動化システム化の真の意義が発揮されよう.これから就職される方々は十分心してほしいものである.
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