特別寄稿
施設間連携のかたち―OGCS助産師・看護師会,2年間の活動を振り返って
井上 京子
1
,
宮川 祐三子
1
,
上田 たつえ
2
,
保条 麻紀
3
,
北川 美千代
4
,
清水 智絵
5
,
川畑 仁美
6
,
黒瀬 泉
7
,
吉田 直美
8
,
張 年子
8
1大阪府立母子保健総合医療センター
2大阪市立住吉市民病院
3愛仁会高槻病院
4愛染橋病院
5淀川キリスト教病院
6関西医科大学病院
7大阪大学病院
8大阪市立総合医療センター
pp.535,592-596
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100557
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
より安全で快適な出産をめざし,我が国では周産期医学のシステム化が推進されてきた。大阪においてはいちはやく,1977年に在阪7病院から構成される新生児診療相互援助システム(Neonatal Mutual Cooperative System:NMCS)がスタートした。1987年には産婦人科診療相互援助システム(Obsterical and Gynecological Cooperative System:OGCS)が発足し,OGCSは現在では6つの基幹病院と9つの準基幹病院を含む41病院体制で運営している。
OGCSによる母体搬送がシステム化されるなかで,看護は母体搬送時に情報伝達がないため,ケアの継続ができないなどの問題が明らかとなってきた。そのため看護協会の助産師職能が中心となって看護情報提供用紙の作成を行ない,施設間の継続看護について考えてきた。
2001年,OGCS運営委員長の要請でOGCS助産師・看護師会が発足し,看護情報提供用紙や母体搬送時の問題点,施設間の連携について検討を重ね現在に至っている。
本稿では41施設が集まり,2年間活動してきたOGCS助産師・看護師会について報告する。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.