特集 骨盤位外回転術
温灸パッチを使用したツボ刺激での骨盤位胎位矯正法の成績
棚橋 真美
1
,
清水 麻子
2
,
久世 美紀
2
1東海中央病院産婦人科病棟
2元 東海中央病院産婦人科病棟
pp.586-590
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100556
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はじめに
骨盤位経腟分娩は頭位分娩に比べ,周産期死亡率や児の障害発生の危険率が高く,危険を回避しようとして安易に帝王切開術を施行する傾向があるが,それに伴う問題点も多い。そのため,妊娠中に胎位の矯正を行ない頭位にするのが望ましいとされている。
従来から,当院では自己回転促進法での胎位矯正を行なっており,平成12年には側臥位法にて66.7%,胸膝位-側臥位法(以下胸膝位法という)にて80%の矯正結果を得た。
今回新たに鍼灸療法を参考に,三陰交・至陰・太衝の3か所に市販の温灸パッチを用いたツボ刺激(以下,温灸パッチ法という)を行ない,85.7%の矯正結果を得たので報告する。
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