特集 海外を通して見る,日本の産科の医療安全
日本の周産期ケアにおける安全対策の課題
松岡 恵
1
1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科リプロダクティブヘルス看護学分野
pp.613-617
発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100361
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はじめに
平成16年度,17年度の厚生労働科学研究「リスク管理を含めた諸外国の包括的産科管理のあり方に関する研究」(課題番号H16-医療-040)を通して,先進諸国の周産期管理における安全対策の概要を知ることができた。対象国の医療・助産ケアシステムには違いがあり,それぞれが抱える問題も国による違いがあった。しかし,各国の医療安全対策には共通する内容を見いだすことができた。そこで本稿では,これらの共通事項を提示し,日本の周産期ケアの安全対策における課題について考えたい。
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