特集 衛生監視・指導行政の現状と課題
輸入食品の安全対策の現状と課題
梅田 浩史
1
1厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全部監視安全課輸入食品安全対策室
pp.640-646
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208719
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はじめに
わが国の食料自給率は,カロリーベースで1965年度の73%から50年間で39%(2015年度)にまで低下しており,消費する食料の61%を海外からの輸入に依存している状況である.輸入食品が増加する中で,その安全問題は常に注目を集め,厚生労働省では輸入食品の安全対策を最重要課題のひとつとして強化を図ってきた.
今後も経済連携の進展などに伴って輸入食品の増加が見込まれる.本稿では,その安全対策の現状と課題について述べる.
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