特集 卵管--その生理と臨床
私たちの行なつている卵管不妊手術
前田 一雄
1
,
堀 哲美
1
,
鎌沢 泉
1
,
成田 喜代司
1
Kazuo Maeda
1
1鳥取大学医学部産婦人科学教室
pp.399-405
発行日 1969年5月10日
Published Date 1969/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204037
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はじめに
現在,不妊手術といえば卵巣や子宮に侵襲を加えないで,主として卵管に手術を行なうことをいう。卵管の不妊手術にはその主なものをひろつてみても,卵管圧挫結紮法,卵管結紮切断法,卵管間質部楔状切除法,卵管部分切除法,卵管断端埋没法など,きわめて多種類の方法がある1,4,6)。
さらに卵管に到達する方法として腹式,腟式,鼠径式の3つの方法がある。腟式には前腟円蓋を切開し,膀胱を子宮頸から剥離して膀胱子宮窩から腹腔に入る方法と後腟円蓋を切開してダグラス窩を開いて腹腔内に入る二つの方法がある。
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