連載 バルナバクリニック発 ぶつぶつ通信・18
病院のお産が嫌われる理由
冨田 江里子
1
1St. Barnabas Maternity Clinic
pp.872-873
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100287
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「絶対に病院のお産は嫌なの」。妊娠36週で,逆子であり,2人目を産む予定の産婦のエンジェルが言う。彼女は公立学校の教師なので,給料から保険料は天引きされている。だから,お産の支払いは保険会社持ちになる。緊急事態の対処を考え病院出産がベストと理解しても,病院は嫌なのだと頑なに言う。多くの友人が病院で受けた出産経験を聞き,彼女は病院を嫌っている。私もこの病院で,しばらく患者に付き添った経験があるので,彼女の言う話が十分に理解できた。
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