連載 今月のニュース診断
リスクマネージメントの医療経済―事故を理解し,事故を抑え,事故と共存するために
田倉 智之
1
1アイビーエムビジネスコンサルティングサービス㈱ヘルスケア戦略サービス
pp.786-787
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100270
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巷に溢れる事故
阪神地区での大きな脱線事故から3か月程たち,最近,運転が再開されている。これに先立ち,専門家らによる要因分析の報告や,各種対策の整備も進んでいるようである(「試験列車使い検証実験開始 JR宝塚線脱線事故」2005年6月13日 朝日新聞夕刊)。この電車事故に限らず,今年に入ってから航空機のトラブルなども散見しており,仕事で輸送機関を多用するユーザーとしては,不安を感じる機会が多いこの頃である。
さて,これらの事故要因や対応状況をみると,医療事故の現場が抱える課題に共通している点が多いことに気がつく。そこで,今回はリスクマネージメントの経済性について考えてみる。
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