特集 「陣痛」と「麻酔」
[インタビュー]死産のケアと産痛緩和―方法としての硬膜外麻酔分娩の検討から
阿部 聖世
1
,
高崎 由佳理
2
1国立成育医療センター周産期病棟
2杏林大学医学部付属病院総合周産期母子医療センター・産科
pp.486-493
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100220
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第45回日本母性衛生学会学術集会で発表された,国立成育医療センター周産期病棟の演題は「生産・死産が硬膜外無痛分娩の選択に及ぼす影響の検討」でした。
この発表では,死産を体験する産婦は精神的苦痛と身体的苦痛の両方を分娩時に体験するため,死産の苦痛を深めないためには産痛緩和が必要であること。そして,この考えに基づいて,同センターでは死産告知後,医師からの十分なインフォームド・コンセントを受けた後に,硬膜外麻酔を使用して分娩を行なうことがあり,その件数はセンターの開院以降,増加傾向にあることなどが示されました。
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