Japanese
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特集 無痛分娩の実際
硬膜外麻酔による無痛分娩
Painless delivery using extradural anesthesia
高橋 哲也
1
Tetsuya Takahashi
1
1東京逓信病院
pp.621-627
発行日 1965年8月10日
Published Date 1965/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203312
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はじめに
無痛分娩法としての硬膜外麻酔は最近頓に注目され,急速に普及されつつあるが,その主な理由は,本法による場合長時間の麻酔が可能であり,しかもより調節性があること,適当な濃度の薬剤を使用することによりある程度の分離麻酔が可能であること,頭痛その他麻酔後の合併症が少ないこと等々であり,なかでも,無痛分娩の麻酔法としての何よりの長所は子宮収縮に伴う疼痛を除くとともに麻酔そのものが子宮収縮をいちじるしく変化させたり,あるいは分娩経過を極端に延長させたりすることなく,また母体および胎児に対する影響が少ないからである。
周知のように本麻酔法がはじめて報告されたのは1901年Sicard1)およびCathelin2)による仙骨麻酔であつて,彼等ははじめCocaineを使用していた。
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