連載 りれー随筆・243
助産師になった「私」
才門 尚美
1
1山形大学医学部看護学科
pp.266-267
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100174
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実は保健師になりたかった
高校生であった15年前は,将来自分が助産師になっているなんて考えもしなかった。看護短大時代には,「助産師になんて,なりたくない」とさえ思っていた。実習で助産師さんに冷たくされ(真意は定かではないが……),助産師という職業によい印象を持てなかったからである。そんな私がどうして助産師になったかについて書いてみたい。
私は高校生の頃から「何となく」保健師になりたいと思っていた。幼い頃,保健師から養護教諭に転身した母の影響が大きかったと思う。その思いは看護短大時代も変わらず,「何となく」あった。病院実習中,看護師は忙しそうだし,大変そう,などと思ったことが,保健師になりたい思いをより強くしていた(大変でない仕事なんてどこにもないのだが)。
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