特集 母乳外来からみる“お金とケア”の関係
助産師が自主運営する施設内助産所と助産師外来に関する調査
佐藤 喜根子
1
,
佐藤 祥子
1
1東北大学医学部保健学科
pp.221-227
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100165
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
研究目的
平成15年の出生数は112万人1)となった。一方,産科医師の減少と高齢化2)は,分娩を扱わない施設を増加させるなど,周産期を取り巻く環境は厳しい状況下にある。妊産婦は医療介入のない分娩など,自然なお産を望む声も多く聞こえる。
そのなかで,助産師の84.8%2)が就労する病院・診療所での独自性と独立性が,どの程度発揮できているか現状を分析した。また,同時に妊娠・出産に際し,その安全性・快適性を保証するシステムとして院内助産所と,オープン化の導入の可能性を探ることを目的とした。同時に,助産師の自立を推進する目的で助産師外来の運営状況について,特に料金徴収等を含めて調査した。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.