特集 母乳外来からみる“お金とケア”の関係
母乳外来の現状調査
⑥宝塚市立病院
守光 美佳
1
,
大前 和巳
1
,
井上 弥生
1
1宝塚市立病院
pp.215-217
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100163
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産後母乳外来を設置したねらい
当院は兵庫県南東部に位置する人口約22万人(平成16年10月現在)の都市にある。大阪と神戸間のベッドタウンとして,現在も人口は増加傾向にあり,世帯数も増加している。市内の出生数は年間2,000件でほとんど変化がない。当院を希望する理由としては「近いから」「赤ちゃんを預ってくれるから」「里帰り出産なので」「前回と同じところで出産したい」「公立病院だから安心」など,さまざまである。
宝塚市では子育て支援対策を重視した事業に取り組んでいる。母乳育児による母子のスキンシップは,母子相互作用や愛着形成を促すために重要なものであり,そのための周囲のサポートが必要である。しかし最近では,近隣との付き合いの希薄化が進み,従来,日常的に生活のなかで行なわれてきた子育て支援が得られにくい現状にある。
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