特集 母乳外来からみる“お金とケア”の関係
母乳外来の現状調査
②東京大学医学部附属病院
上野 仁子
1
1東京大学医学部附属病院女性診療科・産科
pp.203-205
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100159
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乳房外来を設置したねらい
東大病院産婦人科は100年以上の歴史があり,従来から完全母児異室制をとっていた。そして乳房マッサージに関しては昭和40年頃から加藤式の3段式マッサージを実施していたが,当科としての確立された乳房管理の方法は無かった。加藤式,藤森式,桶谷式等管理方法は助産師により異なっており,手に負えない場合は他施設を紹介していた。
そのようななか,昭和63年,乳房管理に興味を持った助産師が,同志を集め乳房管理についての種々な手技や理論について勉強会を開始した。すると,乳房トラブル予防のため,妊娠中からの保健指導,妊産婦自身が行なうセルフケアが必要であることがわかってきた。
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