特集 チームで育つ助産のチカラ
助産師と医師とをつなぐチームづくり
飯田 俊彦
1
1済生会宇都宮病院産婦人科
pp.118-123
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100043
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はじめに
今日,出産を取り巻く環境は激変し,それに伴い産科医療も大きな変革を迫られている。少子傾向は加速し,消費者の産科医療に対する期待値が高まる一方,それを支える産科医,助産師は構造的に年々減り続け,地方においては出産環境がむしろ悪化しつつある。
医療者が献身的に努力をしてもなお消費者の満足からは程遠い,という不幸な状況から離脱するためには,限られた人的資源を有効に活用し,消費者の個々のニーズにあった医療を提供できるパラダイムシフトとしての新たな枠組みが是非とも必要であろう。
当院はその試みとして,正常産は可能な限り助産師に委ね,それを医師が支援するチーム医療による自然分娩を模索しているが,本稿ではその取り組みの過程を紹介させていただきたい。
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