特集 チームで育つ助産のチカラ
糖尿病妊婦へのケアを他職種と連携して行なうチームづくりとは
浅間 泉
1
1杏林大学医学部付属病院糖尿病・代謝内科病棟
pp.124-127
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100044
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はじめに
糖尿病医療の進歩に伴い,継続治療への心理的支持・治療技術の指導が多様化している。その評価法については,各専門職の持つ範囲が広がると同時に,専門性が深くなったと感じる。ケアチームの形式は医療機関の規模などにより異なるが,重要であるのは,糖尿病療養指導を担当する各職種が,チームのなかで欠落する部分がないよう役割分担し,分担した範囲の責任をもつことである。さらに,部門間の垣根を越えて連携を深め,相互に役割を理解し認め合うことである。
当院は,総合周産期母子センター(以後,MFICU)があり,糖代謝異常妊産婦が入院し,糖尿病・内分泌代謝内科病棟(以後,糖・代謝内科)との連携は欠かせない。今回,糖・代謝内科病棟に入院した糖尿病合併妊娠の事例を通して,チーム医療を再考したい。
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