特集 病院でできる,産婦にやさしい分娩体位
助産師よ,呪縛を解き放とう
三宅 はつえ
1
1もものみ助産院
pp.48-49
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100027
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自分自身にかけた呪縛
本誌1996年8月号に「自由な分娩体位-寝ないお産の達人になる」という特集があった。同年3月にJIMONとREBORNが共催し,東京ウィメンズプラザで開催された「フリースタイル出産ワークショップ」を紙面に反映したものだ。このときREBORNスタッフとして運営に携わったが,昨今の自由な分娩体位の取り組みについて,やっとここまできたかという思いと,この取り組みがお産界のスタンダードとなるには,まだまだ遠い道のりだという2つの面を感じた。
2005年3月,日本助産師会茨城県支部の研修で自由な分娩体位の研修会を企画した。定員を大きく上回る参加希望があり,あわてて第2弾を企画したほどだ。参加者の声を聞いてみると,産婦さんからのニーズに応えられる助産師でありたいという想いは大きいが,本やビデオだけでは介助の方法はイメージしにくかったという。
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