活動報告
知的障害者施設におけるCOVID-19集団感染への対応経験から—DMATをはじめとする応援職員との協働からの学び
友廣 さき
1
1北海道苫小牧保健所健康推進課
pp.218-226
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201837
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はじめに
新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の拡大防止対策については、2021(令和3)年度に入ってから発生した感染拡大の第4波に伴い、患者急増への対応を余儀なくされた。苫小牧保健所においては、患者等に対する膨大な量の疫学調査・データ整理、検査のみならず、大小さまざまな集団感染事例への対応をしており、保健所機能を超過する事態に直面した。
そうした状況の中、知的障害者施設において集団感染が発生し、道庁保健福祉部感染症対策局(以下、本庁)やDMAT(Disaster Medical Assistance Team、災害派遣医療チーム)をはじめさまざまな機関からの応援を受け、収束を迎えることができた(以下、本事例)。
本事例での対策を振り返り、改めて知的障害者施設におけるCOVID-19集団感染への対応課題を整理したため、今後の体制強化に向け報告する。
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