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連載 災害と医療体制
DMAT(Disaster Medical Assistance Team)
DMAT(Disaster Medical Assistance Team)
小井土 雄一
1,2
Yuichi Koido
1,2
1厚生労働省DMAT事務局
2独立行政法人国立病院機構災害医療センター
キーワード:
DMAT
,
災害医療コーディネーター
,
震災関連死
,
生活不活発病
Keyword:
DMAT
,
災害医療コーディネーター
,
震災関連死
,
生活不活発病
pp.674-677
発行日 2018年7月10日
Published Date 2018/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201370
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DMATとは
厚生労働省は,阪神・淡路大震災において現場での医療が欠落していたという反省から,発災後の超急性期に活動する災害医療派遣チーム(Disaster Medical Assistance Team:DMAT)を2005年に創設した.DMATは,大地震および航空機・列車事故などの災害時に被災者の生命を守るため,被災地に迅速に駆けつけ,救急治療を行うための専門的な訓練を受けた医療チームであり,その第一義的な意義は,超急性期に被災地入りし救命医療を行い,防ぎえた災害死をなくすことにある.DMATの特徴は,1チームは小人数(4〜5人)であるが,被災地に入れば集合し,明確な指揮命令系統のもと,組織的に活動することである.DMATから,亜急性期以降の医療を担う医療救護班へ円滑な引き継ぎができ,被災者にシームレスな医療が提供されることが重要である.
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