特別記事
COVID-19対応や災害支援時におけるPFAに基づくセルフケアと相互支援
香月 富士日
1,2
,
桐山 啓一郎
1,3
,
高野 歩
1,4
,
武用 百子
1,5
,
澤田 華世
1,6
,
山田 浩雅
1,7
,
片岡 三佳
1,8
1日本精神保健看護学会社会貢献委員会
2名古屋市立大学大学院看護学研究科
3朝日大学保健医療学部看護学科
4東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
5大阪大学大学院医学系研究科
6岐阜大学医学部看護学科
7愛知県立大学看護学部看護学科
8三重大学大学院医学系研究科
pp.142-148
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201820
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)拡大の影響は、多くの医療関係者に負荷をかけ、身体的のみならず、精神的にも大きな負担になっています。そして現在も継続しており終わりの見えない状況です。特に保健所の保健師の皆さまは、直接多大な影響を受け、心身ともに非常に過酷な状況に置かれているのではないかと思っております。自分自身や自分の身近な方々の感染を心配しながら疲れ切っている中で、強い責任感で日々の仕事をされているかと想像すると本当に感謝の気持ちでいっぱいになります。また、COVID-19感染症対応に直接従事しておられない保健師の皆さまも、間接的に多くの仕事が増え、疲弊しているのではないかと思います。
この感染拡大は災害レベルであり自然災害に準じた対応がとても参考になります。自然災害が起きたときの精神的な対応としては、PFA(Psychological First Aid)が知られています。私たち日本精神保健看護学会社会貢献委員会では、保健師の皆さまに対して、PFAに基づき情報提供をし、セルフケアや今後の対応方法について提案することで、何かお役に立てればと思い執筆いたしました。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.