活動報告
—地域住民・自治体・大学の連携による地域貢献活動—「東京大学ふみのみやこ倶楽部」
藤﨑 万裕
1,2
,
本田 千可子
3
,
加藤 たか子
4
,
中山 みずほ
5
,
三島 直子
6
,
次郎丸 奈美
3
,
大谷 温子
3
,
篠原 真純
7
,
角川 由香
3
,
寺本 千恵
8
,
岩崎 りほ
3
,
成瀬 昂
3
,
山本 則子
7
1東北大学大学院医学系研究科保健学専攻公衆衛生看護学
2東京大学高齢社会総合研究機構
3東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻地域看護学
4東京都文京区役所保健衛生部予防対策課
5東京都文京区役所保健衛生部保健サービスセンター
6東京都文京区役所福祉部高齢福祉課介護予防係
7東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻高齢者在宅長期ケア看護学/緩和ケア看護学
8広島大学大学院医系科学研究科成人健康学
pp.50-57
発行日 2021年1月10日
Published Date 2021/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201579
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はじめに
2006(平成18)年の改正教育基本法では,社会に研究成果や人材を役立てる「社会貢献」も大学の使命であることが明文化された。これにより,より直接的な社会貢献の役割を果たすことが,大学の「教育」と「研究」に次ぐ「第3の使命」となっている1)。
東京大学医学系研究科地域看護学分野(以下,当分野)では,2013(平成25)年度から大学院での保健師教育を実習区の文京区と連携して行ってきた。大学院生は保健所での実習を通じ,区が介護予防事業として実施している「文の京介護予防体操」の意義を見出していた。一方で,体操の参加者増加に伴い会場確保が課題であったことなどの背景から,学内での展開可能性を区保健師と事業担当事務職と共に検討することとなった。その結果,当分野と区保健師,地域住民であり体操の運営に携わっている推進リーダーとの協働による「東京大学ふみのみやこ倶楽部」が,2018(平成30)年度から開始された。
本稿では,当分野の立場から取り組みの経緯と概要を報告する。
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