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—大阪市の取り組み—通いの場としての百歳体操の効果と今後の展望
齊藤 和美
1
,
芝田 文音
1
1大阪市福祉局高齢者施策部高齢福祉課
pp.337-339,388-394
発行日 2020年5月10日
Published Date 2020/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201421
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大阪市の概要
大阪市は,人口270万人,24区からなる政令指定都市である(図1)。市内には電車やバスの路線が張り巡らされ,オフィスビルだけでなく店舗や商業施設,マンションが立ち並ぶ。また,大阪平野の中心にあるため坂が少なく,徒歩や自転車でたやすく移動できるため住みやすく,人口流入が多い。
大阪市全体の高齢化率は25.3%とやや低い(表1)が,区別に見ると16.1〜38.7%と地域差が大きい。また,高齢者のいる世帯のうち単独世帯が42.4%を占めている。さらに,要支援・要介護認定率は24.1%と高く,特に要支援認定率が9.0%と高い状況にある。
大阪府大阪市では,介護予防のため週1回以上の通いの場として「いきいき百歳体操」を活用している。体操はいすに座って行い,誰でも参加できるため,健康増進のほか,地域コミュニティの活性化にもつながっている。また,継続参加による効果検証なども踏まえ,事業のさらなる質向上を図っている。
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