Close-up 行政で働く理学療法士
いきいき百歳体操はどのように生まれたか
川村 明範
1
Akinori KAWAMURA
1
1高知市保健所健康増進課
キーワード:
いきいき百歳体操
,
介護予防
,
高知市
Keyword:
いきいき百歳体操
,
介護予防
,
高知市
pp.563-567
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202309
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
介護予防の取り組みとして2002年から高知市で始まった「いきいき百歳体操(以下,体操)は今年で20年目を迎える.当時の人口は32万6000人,高齢化率18.6%,要介護(要支援)認定者数は9,200人であった(2002年4月).このような状況のなか,介護予防の取り組みは必須であった.その活動は広がりをみせ,現在は市内373か所(図1),全国では43都道府県の497市町村,1万3000か所(2019年12月)で実施されている(図2).
そこで本稿では,体操の開発当初から現在に至るまでの経過と合わせて,これまでの活動を筆者自身が経験してきたなかで,行政において理学療法士にしかできないこと,理学療法士として行政にいなければできないことについて解説したい.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.