PHOTO/Pick Up
「通いの場」を活用した介護予防とその評価—出雲市の取り組み
下井 輝康
1
1出雲市健康福祉部医療介護連携課
pp.633-635,672-677
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201250
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
■出雲市および筆者の紹介
出雲市(以下,本市)は,島根県の東部に位置し,北部は国引き神話で知られる島根半島,中央部は出雲平野,南部は中国山地で構成されている。東西約30km,南北約39kmの範囲に広がり,面積は624.36km2である(図1)。
2019(平成31)年3月末日時点,人口17万5593人で,高齢者人口5万1716人,高齢化率29.1%,要介護認定率20.1%である。高齢化率・要介護認定率ともに全国平均より高くなっている。
私は,2012(平成24)年から高齢者福祉課介護予防係に配属され,一般事務職として,介護予防事業をはじめ,地域包括支援センター運営業務などに従事している。2016(平成28)年からは,新設された医療介護連携課で地域包括ケアシステムの重要な要素である介護予防事業等の業務に担当保健師とともに携わっている。
島根県出雲市では2017(平成29)年から,従来開催してきた介護予防教室や健康教室等の取り組みを踏まえて,地域住民が主体となって健康づくりや介護予防を行う「通いの場」の立ち上げおよび運営への支援と,その評価を行ってきた。これまでの取り組みを紹介する。
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.